2008/12/29

現実と想像

オリジナルの価値を落としてまで復刻なんかすることに意味があるのか、て言う人もいるかもしれないけど、「機能よりもデザイン」ていうプレイヤーだっているんだから復刻したって別にいいじゃない、と思う。

機能的にはそりゃ現行のラインの方が優れてるかもしれないけど、やっぱりデザインはモチベーションに関わるから。
今のデザインは面白くないしかっこ悪い。

90後半から00前半ぐらいの勢いはすごい良かった。
技術革新てほどじゃないにしろ、新しいテクノロジー、新しいデザイン、てそこには見たことのないワクワク感が詰まってた。
現実の20年先じゃなくて、想像の20年先を描いてた。未来を見せてくれた。

それが今じゃ、どうしようもないクラシックブームに乗っかってどうしようもないデザイン連発。そこに描いたクラシックは想像の昔じゃなくて現実の昔。つまり見たことあるものの模倣品。劣化品と言ってもいいくらい。そんなの面白くなくて当たり前。
その時代にはその時代の機能があって、それを踏まえたデザインだから成立するけど、今の時代の機能にその頃のデザインかぶせたって、歪みが生まれてうまく着地できなくなるだけ。この歪みまでしっかりと消化して着地するデザインなら、このクラシックの流れも認めないでもない。

結局それが出来てるのは、過去の名作と名作をハイブリッドしてリデザインされたものばかり。ハイブリッドの過程で、どちらの現実も想像になった上で一つの現実として出てくるからいいんだと思う。

というバッシュのお話。

来年以降はようやく期待できそうな雰囲気。とても楽しみ。

0 件のコメント: